メンタルヘルス対策

<メンタル不全による休職者に対する取り組みについての提案>

製造業T社様(従業員数260名)

【現状と課題】

メンタル不全が原因で休職する社員が年々増加傾向にあり、現場でも対応に追われている。

社員にメンタルヘルスに関する基本的知識はなく、「本人の性格の問題」「単に気持ちが弱いから」といった間違った理解をしている人も多数。

職場改善の必要性に気づき始めている人事担当者や社長が危機感を覚え、

全社的なメンタルケア対策を行うことが急務となった。

【第1段階】

人事の方から休職中の社員の現在の状況を確認し、その社員の上司にヒアリング。

普段の働きぶりや行動、仕事内容の変化など、細かくヒアリングしながら、職場全体の取組みや意識などについてもお聞きした。

【第2段階】

いくつかの部署でヒアリングをするうちに、管理職の知識のなさからメンタル不調者に対して

「本来のラインケアとは真逆の指導」が行われていること、さらに相談窓口につなげるアドバイスが行われていないことが発覚。

【実施内容】

そこで、課題解決のために休職者への支援と管理職へのアドバイスを同時に行うことを提案。

まず休職者に対しての適切な関わり方をシートにまとめて、「誰が」「いつ」「どのようにアプローチし」

「誰と情報を共有し」「チェックするか」の具体策を提出。

さらに復職プランの立て方やヒアリングする場合の注意点などをアドバイスした。

管理職に対しては、ラインケア研修を3回にわたって実施。(各2時間)

メンタルヘルスマネジメントの重要性や意義、ねらい、普段気をつけるポイント、部下との関わり方、

メンタル不調者への対応など事例を交えてレクチャー。

今起こっていることに対しての危機感をあらためて実感していただいた。

【今後の対策】

社内でのメンタルヘルス対策室を準備。さらに従業員全員へのメンタルヘルス研修を行い、定期的なカウンセリングを行う仕組み作りを提案した。