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面談に必要なこと
Message 面談に必要なこと〜面談はいい会社を作る起点〜
1回の面談で、部下から「自分の味方だ」と思われる上司になる
“1つの言葉、1つの態度で人の意欲は上がりもするし、下がりもする”
これまで10代〜60代、様々な職種の2,000名以上に面談を行ってきて感じることです。
「最初から怒ってやろうと思われているみたいで、聞いてもらえない」
「他の人と比較されるばかりで、本当の自分を見てもらえない」
「信頼も期待もされていないから、これ以上言っても無駄」
これは実際に、上司と面談をしたことのある部下たちから聞いた、上司への感想です。
部下は、上司の言葉や表情・態度から“信頼する・しない” を驚くほど瞬時に判断します。
だからこそ、定期的に面談をするにしても「次がある」と思わずに
1回1回を大切な部下の時間、成長のチャンスと考えることが大切です。
1回の面談を大切にすることは、部下の今を大切にすること。
「やっぱり上司は自分の味方だ」と感じてもらい、安心して前に進んでもらうための大切な時間です。
数字として現れる表面的なことだけに注目するのではなく、本質まで深く切り込む
面談で話を聞きフィードバックする時。業績や成果といった定量的な数字も1つの情報ですが、そこに至るプロセスや背景も、部下を理解して育成するための大切な情報。
「なぜそう思ったのか」「なぜそうしたのか」「何がそうさせたのか」に触れること。
さっと表面の情報を拾うだけでは本質(意欲が上がる・下がる要因)にたどり着けません。
あらゆる角度から眺めながら、ぐっと深くまで切り込んでいくことが大切です。
ただ、そこには落とし穴もあります。「すぐに答えを出さなければならない」という過度の解決思考が上司のプレッシャーとなる場合です。
解決に走り過ぎず、じっくり話を聴く余裕を持つことが、最短最速で本質にたどり着くコツなのです。
面談成功の秘訣を知る〜部下の焦りや不安、モヤモヤを見える化し、一緒に眺めながら対話する〜
部下は、知識や経験、余裕がなくてうまくいかない時、どうしても焦ってしまいます。
その焦りを隠そうとしたり、ごまかそうとすると、悪循環に陥ります。
そんなとき必要なのは、
部下が“自分でも手に負えなくなっている、正体不明のモヤモヤ”
を受け止め、そのモヤモヤを一緒に眺めながら、解決策を探るための対話=面談です。
そして大切なのは、部下の気持ちとタイミングを見ること。
この面談のスタンスは、例えて言うなら「ベンチに横並びに座って話をする」ような感じ。
上から目線で指導するのではなく、また真っ向から対峙するのでもなく、
寄り添いながら同じ方向を見て対話をする。
面談成功の秘訣はここにあるのです。
成功する面談の3ステップを知る
これまで多くの面談指導を行ってきた中で気づいたのは、
「教えてやろう」と意気込むリーダー・管理職が多いことです。
そういうリーダー・管理職の面談力を上げるには、時間がかかります。
豊富な知識と経験、そして「早く成長してほしい」という熱い思いが
逆効果になってしまうからです。
最短で面談力を上げるにはどうすればいいか?
部下が抱えている“自分でも手に負えなくなっている、正体不明のモヤモヤ”
を紐解くように、3つのステップで面談を行います。
- STEP1 : モヤモヤをしっかり受け止める
- STEP2 : 言語化することで整理整頓する
- STEP3 : 効果的な問いで答えを引き出す
シンプルだけどコツがいる。
この3ステップで面談を行うと、部下は主体的に自分自身の力で課題を解決することが
できるようになります。そして、それが自信になり、意欲が高まる効果が持続するのです。